JTB時刻表『スパなび』 2005年12月10日(土) JR東日本 ダイヤ改正の詳細
2005年12月10日(土) JR東日本 ダイヤ改正の詳細


 JR東日本では12月10日(土)に、ダイヤ改正が実施されます。
 東北・山形・秋田の各新幹線の増発を中心に、各地区で列車の増発や接続改善等が実施されます。
 また同時にJR西日本の金沢地区でもダイヤ改正が実施されます。


■新幹線

  • ご利用の多い時間帯に、東北新幹線「はやて」、秋田新幹線「こまち」、山形新幹線「つばさ」が増発されます。また各新幹線とも「はやて○号」などの号数が全面的に変わりますので、指定券をお買い求めの際はご注意ください。
  • 「はやて」は2往復が増発され、全車指定席、東京―盛岡間の運転となります。またこの「はやて」は仙台―盛岡間の一部の駅にも停車します。
  • これにより下り東京発7〜10時の時間帯に7本、上り東京着18〜20時の時間帯に5本の運転となり、それぞれの時間帯では「はやて」が概ね30分間隔で運転されるようになります。
    【増発する「はやて」の運転時刻と、途中停車駅】
     下り
    はやて5号 東京 7:56→盛岡10:40 上野・大宮・仙台・古川・一ノ関・北上
    はやて11号 東京 9:16→盛岡11:59 上野・大宮・仙台・一ノ関・水沢江刺・新花巻
     上り
    はやて22号 盛岡15:45→東京18:36 新花巻・水沢江刺・一ノ関・くりこま高原・仙台・大宮・上野
    はやて26号 盛岡16:54→東京19:36 北上・一ノ関・古川・仙台・大宮・上野

  • 「こまち」は現在金曜・日曜に運転されている1往復(改正前は27号、86号)がそれぞれ毎日運転となります。
    【増発する「こまち」の運転時刻と、途中停車駅】
     下り
    こまち31号 東京18:56→秋田23:06 上野・大宮・仙台・古川・一ノ関・北上・盛岡・田沢湖・角館・大曲
     上り
    こまち22号 秋田14:27→東京18:36 大曲・角館・田沢湖・盛岡・仙台・大宮・上野

  • 「つばさ」はご利用の多い下り東京発9時台、上り東京着19時台に1往復が増発され、同時間帯の定期列車が2本体制となります。
    【増発する「つばさ」の運転時刻と、途中停車駅】
     下り
    つばさ109号 東京 9:24→山形11:55 新庄12:39 大宮・福島・米沢・山形〜大石田
     上り
    つばさ124号 新庄15:27→山形16:20 東京19:04 大石田〜山形・かみのやま温泉・赤湯・米沢・福島・宇都宮・大宮・上野

  • 「はやて」と「やまびこ」が仙台駅の同一ホームで接続されるようになり、古川〜新花巻間の各駅と首都圏との間の所要時間が短縮されます。
  • 古川―盛岡間のATCシステムデジタル化などの改良により、東京―仙台・盛岡間の「やまびこ」の所要時間が短縮されます。
  • 上越新幹線「とき」のうち、東京―新潟間ノンストップの下り列車の時間帯を13時台からご利用の多い9時台に変更し、さらに新潟駅では羽越本線の特急「いなほ3号」(10時59分発)に接続し、東京―酒田間では今までより34分短縮の3時間55分で結ばれるようになります。
    Maxとき313号 東京 9:12→新潟10:49……「Maxとき313号」は、新潟までノンストップで運転
     乗継 羽越本線
    いなほ3号 新潟10:59→酒田13:07

  • 上越新幹線・本庄早稲田駅にすべての「たにがわ」が停車するようになります。なおデータイムの「あさま」「とき」は通過となりますが、全体では停車列車が増加することになります(上り1本の増加)。
  • 東京駅の新幹線ホームは、基本的に20・21番線が上越・長野新幹線、22・23番線が東北・山形・秋田新幹線用として使用されていますが、この4つの番線を方面にかかわらず使用されるように改められます。これにより、東京駅では効率的なホームの使用が可能となり、従来上野駅発着だった臨時列車などを東京駅発着にするなど、ご利用の多い時間帯の東京駅発着の列車本数が増えます。また東京駅では列車によっては繁忙期などに発着番線の変更が生じていましたが、今後は基本的には年間を通じて同じ番線に発着するようになります。これに合わせて、東京駅の列車案内表示がフルカラーのわかりやすいものになります。

    ■特急列車など

  • 房総特急に新型車両E257系500番台が昨年に引き続き投入され、これまでのビュー車両(255系)と合わせて車両の統一が図られます。これにより、昭和47(1972)年7月の東京地下駅開業以来、房総特急として活躍してきた183系電車は、この改正をもって定期列車からは引退となります。また今まで255系車両が使用されている列車は「ビューわかしお」「ビューさざなみ」となってましたが、今後は使用車両にかかわらず外房線特急は「わかしお」、内房線特急は「さざなみ」と線区ごとに統一され、わかりやすくなります。
  • 外房線では、データイムに上総一ノ宮発着の「わかしお」1往復が増発されます。また下り最終(現在東京発21時)の「わかしお」のあとに1本増発(東京発22時、勝浦行)され、夕通勤時間帯の充実が図られます。
  • 内房線の特急「さざなみ」のうち、朝夕通勤時間帯の君津発着の4本が君津―館山間延長となり、通勤時間帯の館山方面の輸送体系が強化されます。
  • 新型車両E257系500番台の編成は5両が単位で、通勤時間帯には2本併結して10両で運転される列車を増やし、着席サービスの向上が図られます。
  • 中央本線では、特急「かいじ」のうち下り「かいじ123号(新宿発23時、甲府行)」が新宿―東京間を延長し、東京22時45分発甲府行となります。
  • ご利用の少ない「スーパーあずさ11・28号」の松本―白馬間は臨時列車化され、多客期のみの運転となります。なお新宿―松本間は従来どおり定期列車として通年運転されます。
  • 上越・吾妻線の臨時特急「草津白根」は、毎土曜・休日運転の定期列車(全車指定席)となります。また所要時間も短縮されさらに便利になります。

    ■普通列車など

  • 高崎線の早朝上り列車(籠原発大宮行)1本が、大宮―上野間延長となります。
  • 東海道本線に引き続き車体幅の広い新型車両E231系が投入され、混雑緩和が図られます。
  • 湘南新宿ラインはグリーン車連結100%が実現しましたが、これに続き高崎線の上野発着列車のうち211系で運転されている列車にも、順次グリーン車が連結されるようになります。
  • 武蔵野線に運転されている103系電車は、この改正ですべて205系に置き換えられます。

    ■禁煙車の拡大

  • 社会的な禁煙志向の高まりに合わせ、比較的乗車時間の短い一部の新幹線・特急列車が全車禁煙車となります。
  • 12月10日から全車禁煙となる特急列車
        長野新幹線「あさま」
        「成田エクスプレス」「わかしお」「さざなみ」「しおさい」「あやめ」

    ■料金関係

  • 特急「成田エクスプレス」のグリーン料金が値下げとなります。これまで特急「成田エクスプレス」のグリーン料金は100キロまで2,550円、200キロまで2,850円となっていましたが、12月10日乗車分から、乗車距離にかかわらず一律2,000円となります。
  • JR東日本の4人用グリーン個室料金が値下げとなります。特急「成田エクスプレス」「スーパービュー踊り子」に連結されているグリーン個室の料金は、従来200キロまで2,950円(1人あたり)でしたが、12月10日乗車分から、距離・人数にかかわりなく1室あたり6,000円(4人まで)となります。またこれまで1室の定員に満たない人数でご利用の場合、実際にご利用になる人数分の運賃・特急料金・グリーン個室料金と、定員に満たない人数分のグリーン個室料金、こどもの運賃、こどもの特急料金が必要でしたが、今後は実際にご利用になる人数分の運賃、特急料金と個室1室分のグリーン個室料金(6,000円)だけで乗車できるようになります。
  • これに合わせて特急「スーパービュー踊り子」の伊豆急行線内のグリーン個室料金も変更になります。現行750円(1人あたり)の料金が、1室あたり1,500円となります。なお定員に満たない人数でご利用の場合も、実際にご利用になる人数分の運賃・特急料金と個室1室分のグリーン個室料金(1,500円)でご乗車になれます。ただし伊豆急行線内のみでグリーン個室を利用することはできません。

    【個室利用時の料金の比較】
    「成田エクスプレス」東京〜成田空港間 4人 現行21,520円 値下げ後15,720円 差5,800円
                       2人 現行19,080円 値下げ後10,860円 差8,220円
    「スーパービュー踊り子」東京〜伊東間 4人 現行27,320円 値下げ後21,520円 差5,800円
                       2人 現行23,420円 値下げ後13,760円 差9,660円

    ■JR西日本関係

    JR西日本・金沢地区でも12月10日(土)に一部ダイヤ改正が実施されます。

  • 特急「はくたか」「北越」の時刻が一部変更となり、接続列車や接続時分も一部変更となります。
  • 特急「はくたか」の列車間隔をほぼ等間隔とし、北陸〜東京間が毎時1本となります。
  • 特急「はくたか5号」の自由席が、福井―越後湯沢間全区間で3両となり、着席サービスが向上されます。
  • その他、一部の普通列車の運転区間の延長が実施されます。


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