FREX定期 (通勤用新幹線定期券) について


●「FREX定期」は、東海道新幹線・山陽新幹線(東京〜新大阪〜博多間)、東北新幹線(東京〜新青森間)、北海道新幹線(新青森〜新函館北斗間)、上越新幹線(大宮〜新潟間)、北陸新幹線(高崎〜上越妙高間、上越妙高〜金沢間)の、新幹線自由席をご利用できる、いわば通勤用の新幹線定期券です。1ケ月と3ケ月の2種類の設定で、通勤定期券と違い6ケ月の設定はありません。『スパなび』では、新幹線が含まれる検索結果に対して、「FREX1ヵ月」を表示します。窓の▼をさわると「FREX3ヵ月」に切り替わります。

●新幹線駅相互間(おおむね250kmくらいまで)だけでなく、その先の在来線に乗り換える場合も、1枚の「FREX定期」になりますが、乗車の仕方により、金額が変わります。下記で、その概略について説明しますが、詳しくは、お買い求めになる窓口で、実際に通勤される経路を詳細にご説明の上、慎重にお問い合わせくださるようお願いいたします。

●JRと私鉄にまたがっての検索をした場合、「FREX定期」と私鉄の「通勤定期」をいっぺんに検索できません。窓の▼を切り替えて、「FREX定期」と私鉄の「通勤定期」の値段を確認し、合算してください。

●JRだけ乗車の場合でも、「FREX定期」だけではカバーできず、別に「通勤定期」が必要な区間のあるケース(通称「T字型定期券」。下記「ルールD」を参照)も同様です。「FREX1ヵ月」「FREX3ヵ月」を選ぶとFREX運賃が、窓の▼を切り替えて「1ヵ月定期」「3ヵ月定期」を選ぶと、はみ出し区間の正しい通勤定期運賃が出ますので、合算してください。


《ルールA》 「FREX定期」で、新幹線と並行する在来線に、そのまま乗車できます。
   ※具体的には、東海道新幹線東京〜品川・小田原〜三島・静岡〜名古屋・米原〜新大阪間、山陽新幹線西明石〜福山・徳山〜博多間、東北新幹線東京〜福島間、上越新幹線大宮〜熊谷・越後湯沢〜長岡間 に対して、在来線の東海道線東京〜品川・小田原〜三島・静岡〜名古屋・米原〜新大阪間、山陽線西明石〜福山・徳山〜門司間、鹿児島線門司〜博多間、東北線東京〜福島・日暮里(上野)〜尾久〜赤羽間、埼京線赤羽〜武蔵浦和〜大宮間、上越線大宮〜熊谷・越後湯沢〜長岡間 です。

  • 例1:高崎〜東京の「FREX定期」で、この区間に対応した、在来線の東京〜秋葉原にそのまま乗れます。東京〜秋葉原の「通勤定期」を別に買う必要はありません。



    《ルールB》 新幹線と在来線が離れている区間にも、「FREX定期」で在来線に、そのまま乗車できます。
       ※具体的には、東海道新幹線品川〜小田原・三島〜静岡・名古屋〜米原間、山陽新幹線新大阪〜西明石・福山〜徳山間、東北新幹線福島〜盛岡間、上越新幹線熊谷〜越後湯沢・長岡〜新潟間 に対して、在来線の東海道線品川〜小田原・三島〜静岡・名古屋〜米原・新大阪〜神戸間、横須賀線品川〜新川崎〜鶴見(横浜)間、山陽線神戸〜西明石・福山〜徳山間(岩国〜徳山間は岩徳線)、東北線福島〜盛岡間、上越新幹線熊谷〜越後湯沢・長岡〜新潟間 です。

  • 例2:品川〜小田原の「FREX定期」で、この区間に対応した、在来線東海道線の品川〜横浜〜小田原と横須賀線品川〜新川崎〜横浜にそのまま乗れます。品川〜大森や、鴨宮〜小田原の「通勤定期」を別に買う必要はありません。



    《ルールC》 新幹線から乗り換えて在来線の駅まで行く場合は、在来線まで延ばした1枚の「FREX定期」となりますが、新幹線区間だけの「FREX定期」より、若干高くなります。『スパなび』では、このねだんを表示しています。
       ※在来線の乗り方によっては、《ルールD》の「T字型定期券」となる場合があります。

  • 例3:品川〜小田原の「FREX定期」で、品川の先の田町とか大崎などまで乗る場合には、小田原〜品川〜田町や小田原〜品川〜大崎の「FREX定期」を買う必要があります(小田原〜品川の「FREX定期」より若干高くなります)。


  • 例4:鴨宮〜小田原〜東海道新幹線〜品川〜田町の通勤は、小田原〜品川〜田町の「FREX定期」となります。鴨宮〜小田原は「通勤定期」を買う必要がありませんが、小田原〜品川の「FREX定期」でなく、田町まで延ばした「FREX定期」を必要とします。



    《ルールD》 「T字型定期券」は、「FREX定期」1枚で乗車できない区間まで、はみ出して乗車されるケースです。はみ出した区間の「通勤定期」を、別途買う必要があります。はみ出す区間がどの区間となるかは、厳密に考えます。なお、定期券2枚が必要ですが、発行される定期券自体は一葉で発行(1枚の定期券に、2区間を2行で表示し、定期券2枚を実質1枚で発行)されます。
       ※「T字型定期券」の運賃は、まず「FREX1ヵ月」「FREX3ヵ月」を選んでFREX運賃を確認、次に窓の▼を切り替えて「1ヵ月定期」「3ヵ月定期」を選び、はみ出し区間の通勤定期運賃を出し、両者を合算してください。

  • 例5:小山〜東北新幹線〜上野〜山手線〜巣鴨と乗車される場合、小山〜上野の「FREX定期」で、山手線上野〜田端はそのまま乗車できますが、この区間からはみ出す田端〜巣鴨(赤い線の区間)は、別途「通勤定期」を買う必要があります。


  • 例6:小田原〜東海道新幹線〜新横浜〜横浜〜関内と乗車される場合、小田原〜新横浜の「FREX定期」で、新横浜〜横浜〜戸塚〜小田原の在来線にそのまま乗車できますが、この区間からはみ出す横浜〜関内(赤い線の区間)は、別途「通勤定期」を買う必要があります。
       ※東海道新幹線新横浜まで(から)の「FREX定期」では、《ルールB》の対応在来線区間に加えて、新横浜〜東神奈川の横浜線にも乗車できます。但し、新横浜を通過する小田原〜品川の「FREX定期」では、新横浜〜東神奈川の横浜線には乗車できません。
       ※東北新幹線古川まで(から)の「FREX定期」で陸羽東線古川〜小牛田、東北新幹線新花巻まで(から)の「FREX定期」で釜石線新花巻〜花巻、上越新幹線燕三条まで(から)の「FREX定期」で弥彦線燕三条〜東三条が、同様に乗車できます。


  • 例7:姫路〜山陽新幹線〜新大阪〜大阪〜西九条と乗車される場合、姫路〜新大阪の「FREX定期」で、新大阪〜大阪〜尼崎〜三ノ宮〜神戸〜西明石の在来線にそのまま乗車できますが、この区間からはみ出す大阪〜西九条(赤い線の区間)は、別途「通勤定期」を買う必要があります。



       ※「T字型定期券」のそのほかの例
  • 高崎〜東京〜中央線〜国分寺 …… 高崎〜東京の「FREX定期」と、神田〜国分寺の「通勤定期」となります(東京〜神田は「FREX定期」で乗れます。厳密な分岐駅の神田から、はみ出し部分の「通勤定期」を計算します)
  • 高崎〜東京〜秋葉原〜浅草橋 …… 東京でなく、秋葉原分岐で計算
  • 東京〜高崎〜群馬藤岡 ……高崎でなく、倉賀野分岐で計算
  • 熊谷〜上野〜常磐線快速〜柏 …… 上野でなく、日暮里分岐で計算
  • 宇都宮〜上野〜西日暮里〜メトロ千代田線〜北千住〜亀有 …… 上野でなく、西日暮里分岐で計算
  • 池袋〜山手線〜上野〜高崎 …… 上野でなく、田端分岐で計算
  • 三島〜新横浜〜東神奈川〜横浜〜桜木町 …… 新横浜でなく、横浜分岐で計算
  • 三島〜新横浜〜東神奈川〜新子安 …… 新横浜でなく、東神奈川分岐で計算
  • 岡山〜広島〜坂 ……広島でなく、海田市分岐で計算
  • 緑井〜広島〜新山口 ……広島でなく、横川分岐で計算
  • 下松〜徳山〜広島 ……徳山でなく、櫛ケ浜分岐で計算
  • 南小倉〜小倉〜博多 ……小倉でなく、西小倉分岐で計算


    《ルールE》 東海道新幹線と東北新幹線を東京で、東北新幹線と上越新幹線を大宮で、上越新幹線と北陸新幹線を高崎で乗り継ぐ「FREX定期」の場合は、乗り継ぎ駅の前後で、別々の「FREX定期」となります。


    《ルールF》 北陸新幹線では、JR東日本区間(高崎〜上越妙高間)とJR西日本区間(上越妙高〜金沢間)をまたぐ「FREX定期」、の発売はありません。『スパなび』では、上越妙高をまたぐ区間での「FREX定期」検索には対応しておりません。


    《ルールG》 東北新幹線と北海道新幹線のJR東日本区間(東京〜新青森間)とJR北海道区間(新青森〜新函館北斗間)をまたぐ「FREX定期」の発売はありません。『スパなび』では、新青森で分割した区間の「FREX定期」で案内しています。


    《ルールH》 FREX定期では原則、全車指定席の列車には乗車できません。『スパなび』でははやぶさ等の全車指定席の経路においても「FREX定期」の案内をしていますのでご注意ください。



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